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025("高橋茂"様 駿台桑原師)

久しぶりに、父についてのお便りをいただきました。「1968年に駿台中山寮に居て、現在は完全に引退していらっしゃる」という高橋茂様からのお便りを、以下にご紹介いたします。


"高橋茂"様 2021年2月10日
駿台桑原師


From: "shigeru_takahashi"
Date: 2021年2月10日 3時23分
Subject: 駿台桑原師
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桑原様、ホームページを数年前に見ました。
投稿しようと思っている間に古稀を超えてしまい、先が長くない今、私の思い出を語ります。

桑原師の授業は不思議な空間でした。
純粋に古文を習おうという受講生と、桑原師の蘊蓄のある話を聞きたいという受講生が居ました。
その中で、鮮烈な思い出を話します。

師は、ひょんなことからキセルをしてしまったことに気付きました。
駅員に余計な手間を掛けるかなと思いながらも、駅に戻って乗車料金を支払ったそうです。
この事を淡々と話しただけで、後は受講生の感性に任せました。

これは勿論、私の今までの人生に深い影響を与えています。

桑原様、通常の教育過程に加えて 塾は必要です。
コロナ禍の中、酒に酔っ払ってメールしてしまいました。

追記します。
1968年に駿台中山寮に居ました。
今になって思えば、貴重な1年間でした。
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(2021年2月11日掲載)