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024("札幌在住のM.S"様 桑原先生の著作物頒布につきまして)

久しぶりに、父の著作物についてのお問い合わせをいただきました。ありがたいことに、2冊ほど購入していただき、父の著作物も減ってまいりました(著作物の在庫数については、一度数え直し、近いうちに更新するつもりでおります)。札幌在住のM.S様からのお便りを、以下にご紹介いたします。


"札幌在住のM.S"様 2018年8月7日
桑原先生の著作物頒布につきまして


From: "M.S"
Date: 2018年8月7日 13時46分
Subject: 桑原先生の著作物頒布につきまして
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桑原 霧様

この度はご本を御送付いただきましてありがとうございました。
本日、三菱UFJの口座宛に代金をお振込させていただきました。

私が受験生の頃は20年ほど前なので、札幌に駿台はありましたが、すでにご引退されていたのかも知れませんが、桑原先生の授業に直接触れることはありませんでした。

しかしながら、この度送っていただきました古典文法の参考書のことは受験生の頃から存じておりまして、私が古典文法を一通り勉強した後に、応用編として勉強したいと当時思っていた本です。

結局、進路を理系にしたことで、古文の勉強をする余裕がなくなり、同書のことをしばらく失念しておりました。

20年後に、ふとしたことで短歌、和歌の勉強をし始めて、もう一度古典文法を一から勉強したいと思った時に、桑原先生のご本を思い出し探しましたが、已に絶版になっておりました。今回、貴HPにたどり着くことができ大変感謝しております。


私の世代は、駿台の講習会で奥井潔先生の授業(札幌には夏期講習に来られました)を直に受けることが出来た最後の方の年代ではないかと思います。

当時の奥井先生は明治から大正期の読書人が有していたであろう「教養」を体現されており、講義内容には圧倒されましたが、 貴HP にて桑原先生と奥井先生との関係についての記事を拝見させていただき、それ以上に、桑原先生が若き頃、啄木→茂吉→萬葉集という流れで歌を勉強され、自身も歌人としてご活躍されていたことなど今回始めて知りました。


私自身も 中学生の頃、啄木を通じて短歌に触れ、最近になって斎藤茂吉と萬葉集から短歌、和歌の世界に再び入りましたので、大変驚きましたし、感銘を受けた次第です。

この度は誠にありがとうございました。暑気著しい今日このごろですがご自愛いただければと思います。

   M.S
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"札幌在住のM.S"様 2018年8月10日
ご本が届きました


From: "M.S"
Date: 2018年8月10日 22時32分
Subject: ご本が届きました
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桑原 霧様

本日、ご本が届きました。ありがとうございました。

これからじっくりと熟読したく思います。受験生と違って、いついつ迄に読まなければならないというものではありませんので、文字通り、時間をかけてじっくりと味わいたいと思っています。

それにしても、桑原先生の古典文法入門という本は確かに私が受験生の頃に一度、本屋で手にとって中身を確認した記憶があります。その時には、他書で一通りの古典文法は学習し終える頃で、おそらくさらに難しいものをと思って、探していたような記憶があるのですが、当時の自分が中身を確認しながら買わなかったところを、想像するに、一色刷りの渋い中身と、著者の解説にある引き締まった散文に恐れをなしたのかもしれませんし、当時は口語調の参考書が流行し始めていたので、もっと読みやすいものをという気持ちがあったのかもしれません。

しかし、そういったものが、多少の齢を重ねた結果、逆に私にとっては現在流通している類似の入門書にはない何よりの魅力になるのですから、不思議なものです。特に参考編に書かれている内容をさっと見た限りは、受験生の年代に向けて書かれたもののような気がせず、むしろ読者に「あなたが本当の意味で我が国の古典に興味を抱く年代になったら、もう一度手にとって読んでくださいね」と語りかけているかのようです。

ともかく、この度はありがとうございました。

拙文が末尾に掲載されたホームページを拝見しましたが、直接の教えを受けられた弟子の方々による投稿の中において、桑原先生に直接面識のない自分の文章が載っていることに気恥ずかしい思いもありますが、自分より上の年代の方々と価値観を共有させていただけるということに、どこかしら嬉しい気持ちもいたします。

   M.S
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(2018年8月10日掲載、2018年8月14日追加掲載、2021年2月11日更新)