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000(桑原岩雄の著作と旧蔵書について)

父桑原岩雄の著作の今後について(紙書籍と電子書籍で、『桑原岩雄著作復刻選』の刊行が進んでおります

■2024年9月1日現在、中古書籍市場に出回っているのは、『古典文法入門―歴史が語ることばの姿』(中島繁夫先生・関谷浩先生との共著)、『古典文法入門演習〈改訂版〉』、『新・古文入門―探究・読解の着眼点』、『新・古文要説T歴史物語篇』、『新・古文要説U日記文学篇』、『新・古文要説V源氏物語篇』の6冊と、旧版の『古典文法入門演習』(関谷浩先生との共著)、『古文入門―探究・読解の着眼点』(関谷浩先生との共著)、『古文要説T日記文学篇』の3冊の合計9冊です。(このページを通しての頒布は、すでに終了しています)

■とりあえず、上記の(旧版をのぞく)6冊を、当管理人の生きているうちに、アマゾンを取次店とする電子書籍化をしておきたいと考え、関谷先生、中島先生のご遺族、そして駿台文庫(担当の菊田様)のお許しをいただきました。2023年の7月に、電子書籍化の作業を開始し、8月の19日に、最初の『古典文法入門』の電子書籍の原稿をアマゾンに提出することができました。

■電子書籍化から始めた作業でしたが、「紙の書籍での復刻出版こそが、残すべき仕事ではないか」と思うようになり、昨年(2023年)の末に、駿台文庫との出版契約を終了させていただき、当方で、紙の本の出版もできるようになりました。そこで、今年(2024年)の初めより、電子書籍だけでなく紙の本(紙書籍)の制作も同時に進めていくことになりました。


■紙の書籍は、電子書籍と同じく、アマゾンを取次店としますが、「オンデマンド印刷版」といって、注文があるたびに、その1冊だけを印刷して、アマゾンが発送するという仕組みです。出版する側の作業は、電子書籍と同様、デジタルな作業ですから、紙書籍を制作してから、それを手直しすれば電子書籍もできあがる、ということになり、効率は良くなります。

■刊行リスト(2024年9月1日現在、制作完了しているのは、以下の紙書籍と電子書籍です)
紙書籍(『桑原岩雄著作復刻選』[オンデマンド印刷版])は、
1.『古典文法入門』(桑原岩雄・中島繁夫・関谷浩 共著)
2.『古典文法入門演習〈改訂版〉』(桑原岩雄著)
3.『新・古文入門』(桑原岩雄著)
4.『新・古文要説 I歴史物語篇』(桑原岩雄著)
5.『新・古文要説 II日記文学篇』(桑原岩雄著)
6.『新・古文要説 III源氏物語篇』(桑原岩雄著)
の6冊です。どれも、文字の大きさは、元の本より一回り半大きくなって、本の大きさ(判型)は一回り大きくなっているので、読みやすい本になっています。
さらに旧版『古文要説T日記文学篇』の復刻も計画中です。

電子書籍(『桑原岩雄著作復刻選』[電子書籍・完本版])は、
1.『古典文法入門』(桑原岩雄・中島繁夫・関谷浩 共著)
2.『古典文法入門演習〈改訂版〉』(桑原岩雄著)
3.『新・古文入門』(桑原岩雄著)
4.『新・古文要説 I歴史物語篇』(桑原岩雄著)
5.『新・古文要説 II日記文学篇』(桑原岩雄著)
6.『新・古文要説 III源氏物語篇』(桑原岩雄著)
7.『源氏物語小論(『駿台フォーラム』掲載二篇その他』(桑原岩雄著)
8.『学習者に与える言葉(『駿台新聞』掲載五題)』(桑原岩雄著)
の8冊で、紙書籍と同様、旧版の復刻も計画中です。

あと、『古典文法入門演習〈改訂版〉』と『新・古文入門』を作品別に再編集した、[電子書籍・分冊版]を、それぞれ六分冊と八分冊ですが、作っています。

現在のところ、以上です。お暇があれば、アマゾンジャパンを覗いてみてくださいませ。

わたくしも知らなかったのですが、電子書籍の購入は、「読む権利」を購入するもので、他人に譲渡することはできないという決まりになっているようです。

■なお、父の著作物については、可能な限り国立国会図書館に寄贈し、閲覧できるようにしてあります。「桑原岩雄」で検索すると140件ほど、ヒットします。国立国会図書館は、基本的に寄贈書を永久保管し、古いものから順にデジタル化していく方針、ということです。

論文の抜き刷り(2篇)の頒布は、続けております。
『駿台フォーラム』に掲載された『源氏物語』に関する論文の抜き刷り(2篇)がそれぞれ10部ずつほどあります(少しシミができ始めています)(上記の電子書籍、7.『源氏物語小論(『駿台フォーラム』掲載二篇その他』(桑原岩雄著)でも読むことができます)。

『ささやかな一つの仮説―夕顔の発生に沿うて―』(昭和57年『駿台フォーラム』創刊号掲載)と『葵・賢木の周辺』(昭和59年『駿台フォーラム』第3号掲載)です。2篇セットで500円(送料込)でお頒けいたします。メールにてお申し込み下さいませ。

■父桑原岩雄の旧蔵書について(譲渡完了のご報告)
父の旧居宅を処分するにあたり、処分できずに残っていた、父の旧蔵書(全体の三分の一)についても、ご心配をいただきました。比較的若い教え子のI氏に8割方を引き取ってもらえました。ありがとうございました。


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(2011年9月28日掲載、2024年9月1日更新)