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011("神奈川県 加藤"様 桑原岩雄先生にお世話になりました)

"神奈川県 加藤"様 2010年6月1日
桑原岩雄先生にお世話になりました



From: "神奈川県 加藤"
Date: 01 Jun 2010, 11:51:06 AM
Subject: 桑原岩雄先生にお世話になりました
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桑原様

神奈川県在住の加藤と申します。

本日、「亡き父、桑原岩雄についてのコーナー」を拝見いたしましたのでお便りさせていただきます。(本日、時間が十分にとれませんので、まずは簡単ですが失礼します)

私が桑原先生に初めてお会いしたのは1979年の駿台一浪目の年でした。希望大学に合格できなかったため、第二希望の大学には行かずに駿台に入学しました。桑原先生には古文以外に、生き方や考え方など多くを教えていただいたことを覚えています。その中で、正法眼蔵随聞記の中の一文「この心あながちに切なるもの、とげずと云ふことなきなり」という言葉を紹介いただき、「強い思いを持って物事に取り組めば必ず実現する」ということを説いてくださいました。源保堂ブログ(瀬戸郁保様)のお便りの中にある言葉と同じ出典ではないでしょうか。
そして二浪目を迎えたとき、「この心あながちに切なるもの、とげずと云ふことなきなり」という言葉を座右の銘としたく、桑原先生に、色紙に書いていただけないかとお願いしました。数日後桑原先生からいただいたのが添付の写真の色紙です。「鬼神に通ず」とは、「強い思いを持って進めば、やがて鬼神のようになる」という意味だとおっしゃっていました。それ以来、大学、大学院、結婚して家庭を持ってからも、海外赴任中もいつも机の前に置いてこの言葉とともにいます。

本日は社内で「この心あながちに切なるもの、とげずと云ふことなきなり」という言葉を紹介したいと思い、web検索をしていたら偶然にも貴殿のホームページに行きつきました。また時間ができましたら、お便りをしたいと思います。確か当時の桑原先生の授業を録音したテープもどこかにあるかもしれません。次の週末に探してみます。

本日は簡単なお便りで失礼しました。

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(2010年6月2日掲載、2012年5月29日レイアウト変更)